平和への願い 伊勢和紙に 元国連カメラマン ペルナッカさん写真展 三重

【カンボジアで撮影した作品とペルナッカさん=伊勢市大世古の大豊和紙工業伊勢和紙ギャラリーで】

【伊勢】インド出身で元国連カメラマンのペルナッカ・スダカランさん(69)=玉城町原=の写真展が、伊勢市大世古の大豊和紙工業伊勢和紙ギャラリーで開かれている。かつてカンボジアでの勤務の合間に撮影した現地の人々や遺跡などを、伝統工芸の伊勢和紙に印刷した作品が並ぶ。4月8日まで。日曜休館(最終日は開館)。

ペルナッカさんは1980年からニューヨークの国連本部に勤め、カメラマンとして海外各地でも活動。1992年から2年間はカンボジアに赴任し、内戦後の平和維持活動の記録を撮った。退職後に妻の地元の玉城町に移り住み、英語指導のボランティアなどを務め、地元の写真クラブで撮影活動も続けている。

初となる個展では、カンボジア在勤中に撮影したフィルム写真の中から38点を展示。はにかんだ笑顔の女性、アンコール遺跡の一つで赤い砂岩に美しい彫刻が施された「バンテアイ・スレイ」遺跡、野菜や魚が並ぶ市場など、当時のカンボジアを和紙に表わした作品が並ぶ。

ペルナッカさんは「和紙を使うと表現に温かみが出た」と話し「内乱後、少しずつ変っていった人々の表情や暮らし、文化を見てほしい。平和への願いでもある」と語った。

会場では、地元のアマ写真家、片野功之輔さんと金森正巳さんの作品展も同時開催している。