無免許で医療行為 介護福祉サービス 経営者の男に懲役2年6月求刑 三重

医師免許を持たずに採血などの医療行為をしたなどとして、医師法違反(医師でない者の医業禁止)と詐欺の罪に問われた、松阪市嬉野中川新町、介護福祉サービス「nagomi(なごみ)」経営川染智騎被告(37)の論告公判が12日、津地裁(平手一男裁判官)であり、検察側は懲役2年6月を求刑した。判決は26日に言い渡される。

検察側は論告で、「医行為を行いたいという自己の興味の赴くまま、入居者の安全を無視して医行為を繰り返してきた。経緯や身勝手な動機に酌量の余地はない」と指摘。壊死部分をハサミで切除するなど医行為の危険性は高く、県の指導や従業員からの進言を受けても行為を繰り返していたとして「順法意識が欠如している」と強調した。

弁護側は、「罪を全て認めて深く反省している。入居者の生命や身体に危険があり、責任は軽視できないが被害者らは厳重な処罰は望んでいない」とし、父親が指導監督を誓約し、詐欺事件については被害弁償が済んでいる点などから執行猶予付き判決を求めた。

論告によると、川染被告は29年7月18日、医師免許を持たずに経営する津市一志町片野の高齢者介護施設で入居者である70代女性の床ずれによる壊死部分を切除したほか、同9月19―10月6日には70―80代男女3人に採血行為をしたなどとしている。