菰野町 震災犠牲者を民話で追悼 語り部の会が発表会 三重

【「稲むらの火」を語る平野さん=菰野町の菰野地区コミュニティセンターで】

【三重郡】民話語りの会「こもの菊」(北川千鶴代表)は11日、三重県菰野町の菰野地区コミュニティセンターで第20回発表会を開いた。会員8人が各地に伝わる民話を1話ずつ披露し、町内外から訪れた約180人が熱心に聞き入った。

東日本大震災から7年目のこの日、平野泉さん(44)は追悼の思いを込め、安政元年に起きた南海地震の津波から村人の命を守った浜口儀兵衛の実話を元にした「稲むらの火」を語った。蒔田一美さん(64)は大震災で会えなくなった人に心で話す「風の電話」を題材にした話を情感たっぷりに語った。

同会が指導する千種小「民話語りクラブ」の児童も練習成果を発表した。「田植地蔵」を語った千種小5年の桜木美結さんは「おじいさんとおばあさんの気持ちになって語りました」と話していた。

こもの菊は地元菰野町を始め、全国各地の民話の語り部として20年前に発足。年1回の発表会と民話まつりのほか、北勢地区を中心にボランティア活動をしている。