イカナゴ漁、今年も禁漁 伊勢湾、3年連続 三重

【今年のイカナゴ漁について話し合う漁業関係者ら=鈴鹿市白子1丁目の同市漁協で】

【鈴鹿】三重県と愛知県の漁協関係者らが9日、鈴鹿市白子1丁目の同市漁協で会議を開き、例年3月頃から5月にかけて操業する伊勢湾のイカナゴ漁について、個体数の回復が見込めないことから、今年の禁漁を決めた。3年連続となる。

会議には両県の水産担当者らをはじめ、三重県ばっち網漁業協同組合(一尾康男組合長)、同県船びき網漁業組合(矢田七徳組合長)、愛知県ぱっち網漁協者組合(磯部治男組合長)、同県しらす・いかなご船びき網連合会(高塚武史会長)の約50人が出席。

両県の水産担当者が今月4日の試験びき結果を基に現状を報告。「少ないながら湾内にイカナゴが入ってきているが低調な資源量」「全く絶滅したわけではないが数は非常に少ない」などと説明した。

三重県水産研究所鈴鹿水産研究室の林茂幸室長によると、伊勢湾内全域で3回実施した両県共同の稚魚分布調査で1匹も採取できなかったため、資源量の正確な数値は出ないという。

その後、両県の漁業者間で「少ない資源を育てるために休漁した方がいい」と意見が一致。禁漁期間については「互いに情報交換する」ということで4月末までに決まった。

一尾組合長(66)は「自分たちができることはやってきた。早く伊勢湾に(イカナゴが)戻ってくるのを願うだけ」と話していた。

両県の漁業者らは平成4年から資源管理として、両県が所有するデータを元に、翌年の漁が可能となる20億匹以上の個体を残すよう計画的な捕獲に取り組んでいる。