越境入学、17校採用へ 三重県教委公表、来年春から

【越境入学の新制度案を承認した検討会=県庁で】

三重県外の生徒が保護者の転居を伴わず県内の県立高校に入学している問題で、県教委は8日、県内の17校が保護者の転居を条件とせずに県外からの入学を認める新制度案を採用すると明らかにした。25校が新制度案の採用を検討したが、うち保護者などから反発を受けた3校が採用を拒否、5校が「検討を継続する」と回答した。17校は平成31年度の入学生から保護者の転居を伴わないを認める見通し。

8日に県庁であった入学者選抜制度検討会(会長・山田康彦三重大教授、14人)の最終会合で、県教委が17校の一覧を公表。県外から入学できる人数の上限は、38の学科とコースで計161人。男女で計32の部活動が志願の対象となっている。

県教委は昨年11月、保護者の転居なしに県外からの入学を認める新制度案を策定。スポーツの強豪校や周辺地域の活性化が求められている学校など、新制度案の条件に該当する25校に検討を求めた。うち17校が新制度案を実施できると返答したという。

一方、25校のうち亀山▽津商業▽松阪工業―の3校は「地元生徒への育成を優先させたい」などとして、新制度案を採用しないと回答。飯南▽昴学園▽宇治山田商業▽南伊勢▽志摩―の5校は「地元の理解と協力が必要」とし、検討を継続させるという。

また、検討会は8日の最終会合で新制度案を承認。制度案は、県外からの人数の上限を各学校で定員の5%以内、学科やコースで10%以内とした。県外からの入学を認める学校は県内の学区外からも入学できると定める。県教委定例会の承認を経て成立する。

山田会長は会合後の取材に「(保護者の転居を伴わない入学を)はじめから是とするわけではなく、賛否両論がある中で議論し、透明性のある制度ができた」と説明。「新制度がしっかりと実施されるよう、県教委にチェックしてもらいたい」と述べた。