四日市港向け4月1日開通 愛称は「四日市・いなばポートライン」 みえ川越ICから9分 三重

【4月1日に開通する霞4号幹線のルート(四日市港湾事務所提供)】

鈴木英敬三重県知事は7日の定例記者会見で、四日市港と伊勢湾岸自動車道みえ川越IC(インターチェンジ)をつなぐ臨港道路「霞4号幹線」が4月1日に開通すると発表した。国が457億円の総事業費を投じ、14年間にわたる工期を経ての完成。愛称は「四日市・いなばポートライン」と決まった。港へのアクセス向上や国道23号をはじめとする周辺道路の渋滞緩和が期待される。

四日市港湾事務所などによると、伊勢湾岸自動車道から四日市港に向かうには国道23号を経由しなければならず、港と本土をつなぐ橋も霞大橋しかなかった。このため、四日市港に向かうトレーラーなどによる周辺道路の渋滞が課題となっていた。

霞4号幹線は延長約4.1キロ、片側1車線の2車線道路。みえ川越ICから港までの所要時間は開通により、従来の14分から9分に短縮されるという。同事務所は1日当たり約9800台の通行を見込む。完成後は四日市港管理組合が維持管理を担う。

国の直轄事業として平成16年4月に着工。当初は22年度末の完成を目指したが、東日本大震災を受けて耐震強度の基準が引き上げられ、設計の見直しや財源の確保に時間を要した。これに伴い、当初は230億円と見込んでいた総事業費も倍増した。

愛称は公募で決定。昨年10月から約2カ月で寄せられた419件から鈴鹿市の会社員、安藤裕子さん(49)の作品を選んだ。明治期に私財を投じて四日市港を近代化した稲葉三右衛門の「いなば」と臨港道路をイメージした「ポートライン」を組み合わせた。

4月1日午後5時に開通予定。これに先立ち、事務所と組合が四日市港ポートビルなどで開通式典を開き、来賓のテープカットやトラックの渡り初めで開通を祝う。一般の参加者が完成した道路の一部を実際に歩くウオーキングイベントも計画している。

鈴木知事は「広域的な交流や連携を支える四日市港にとって重要な道路。輸送コストの削減や渋滞緩和につながる」と開通の意義を強調。「開通を大変うれしく思う。親しみや愛着を持ってもらいたい。産業振興につながることを期待する」と述べた。