津・セントヨゼフ学園 「何ができるか考えて」 「国境なき医師団日本」加藤会長が講演 三重

【現地の写真を見せながら講演する加藤氏(右端)=津市半田のセントヨゼフ学園で】

【津】国際NGО「国境なき医師団日本」会長の加藤寛幸氏(52)の講演会が6日、三重県津市半田のセントヨゼフ学園であった。加藤氏は「活動の現場から~今、私たちに求められていること」と題して途上国や紛争地域の医療の現状を紹介した。

加藤氏は3年前、西アフリカのシエラレオネでエボラ出血熱の感染拡大を食い止めようと治療に当たった。帰国して社会の関心のなさにがくぜんとしたといい「自分たちに危険が及ぶと『助ける』と言っていたのに患者数が減ったら何も言わなくなった」と振り返った。

世界各国で紛争地域からの難民受け入れを拒む動きには「多くの国は自分たちが最優先」と指摘。生徒に「こんな世界は嫌だと思う気持ちを持ち続け自分が社会に何ができるかを頭の隅に置いて」と呼び掛けた。

高校2年の橋本京佳さん(17)は「私たちは恵まれていると感じた。遠い国のことと思わず、現地のことを忘れず行動したい」と感想を話した。

同講演は、同校が長年取り組むボランティア活動で今年の「高校生ボランティアアワード」全国3位の「国境なき医師団賞」を獲得した縁で実現。全校の中高生約500人と保護者約30人が聴講した。