三重県・四日市港 伊クルーズ船が初来港へ 知事、魅力アピールを

【来年1月に来港する「コスタネオロマンチカ」(コスタ・クルーズ提供)】

鈴木英敬三重県知事は5日の定例記者会見で、来年1月2日にイタリア船籍のクルーズ船が四日市港に寄港すると発表した。四日市港に海外のクルーズ船が来港するのは初めて。外国人を含む約1500人の乗客が上陸し、伊勢神宮など県内の観光地を巡るという。四日市港では合わせて歓迎のセレモニーも開く予定。鈴木知事は「多くの人にクルーズ船を見学してもらいたい」と述べた。

寄港するのは、コスタ・クルーズ社(イタリア)が運航する「コスタネオロマンチカ」(56,769トン)。全長220メートルで乗客の定員は1894人。789の客室を設けている。

官民でつくる四日市港客船誘致協議会が運航会社に要望するなどして寄港が実現。鳥羽港では平成25年5月にイタリア船籍のクルーズ船が訪れて以来、相次いで外国籍のクルーズ船が来港しているという。

来年1月2日の午前6時半から約10時間にわたって寄港する。欧州系を中心に約130人の外国人を含む約1500人の乗客が船を出て過ごす。うち約半数が県内を巡るオプショナルツアーに参加する。

ツアーは旅行会社が企画。参加者は、伊勢神宮(伊勢市)や御在所ロープウエイ(菰野町)、伊賀流忍者博物館(伊賀市)、ナガシマスパーランド(桑名市)などから訪問先を選ぶという。

県はツアーで訪問する観光施設や短時間で到着できる交通ルートなどの情報提供で協力。協議会はツアーに参加しない乗客向けに、観光施設の紹介やレンタカーの手配を担う窓口も設ける。

セレモニーは船内のホールで開き、協議会の名誉会長を務める鈴木知事があいさつし、乗組員らに花束や記念品を贈呈する。事前に申し込んだ県民が船内を見学できる機会も用意している。

鈴木知事は会見で「運航会社の寄港先に対するニーズが高まり、県内の道路網が整備されている今がチャンス。運航会社に三重ならではの多彩な魅力を積極的に提案し、ツアーの造成につなげたい」と述べた。