三重・津市久居ホール32年6月開業 「前舞台」設置、書類発行コーナーも

【手前の1階席が前舞台になるホール予想図(津市提供)】

【津】前葉泰幸津市長は13日の定例記者会見で、三重県津市久居東鷹跡町に整備する文化複合施設「津市久居ホール(仮称)」を平成32年6月に開業すると発表した。10月の市議会臨時会で施設整備費を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案と駐車場の用地を取得する議案が可決され、建設の見通しが定まった。「最新技術を取り入れながら地域住民がゆったりと過ごせる場所にする」と語った。

市は旧久居市役所跡地など約1・3ヘクタールの敷地に鉄骨一部鉄筋コンクリート造の3階建て、延べ約6千平方メートルのホールを建設する。建設費は57億9千万円で、うち46億3千万円を合併特例債、5億4千万円を国の交付金、残り6億1千万円を一般財源で賄う。

ホールには720人収容でき、市内では初めて緞帳より前に「前舞台」を設置。小規模の演劇やコンサートに使う「多目的アートルーム」や展示ギャラリーなどを備える。市民サービスコーナーも設け、証明書類の発行など市役所の簡易な手続きを請け負う。

久居ホールを建設する計画は平成25年2月に持ち上がり、当初は30年度年に開業する予定だったが、駐車場の建設予定地で地権者との用地交渉が難航。その間に建設資材が高騰し、建設費は27年度の試算から20―25%増にふくれあがった。

前葉市長は「(建設にこぎつけるまでに)長くかかったが、大きな責任を果たしつつある」とした一方で「市内には同規模のホールが3カ所あり、4つ目を有効に活用できるかを丁寧に確認する必要があった。地域の文化活動を高める場所にしてほしい」と述べた。

市は今月、工事の発注を公告し、来年1月に開札。同年2月の市議会臨時会で落札業者に建設を委託する議案を提出する見通し。