トイレ設置へ出資募る 北伊勢上野信金がクラウドファンディング 就労継続支援所の農園 三重

【名張】北伊勢上野信用金庫(三重県四日市市安島、市川克美理事長)はこのほど、名張市東田原の「NPO法人あぐりの杜 チームJOY&スタッフ」と連携し、ネット上で多くの人から出資を募るクラウドファンディングのサイトを使って、同法人が運営する就労継続支援B型事業所「あぐり工房」の施設外就労農園にトイレを作るための資金調達を開始した。同信金がクラウドファンディングで法人を支援するのは初めて。地方創生に資する取り組みとして実施する。

クラウドファンディングには、READYFOR社(東京都文京区)のサイトを使う。

同事業所では、障害がある施設利用者が就労訓練を受けているが、農園周辺には上下水道が通っておらず近くに公共トイレもないため、仮設トイレを利用するしかない。仮設トイレは長年使い古され、雨漏りがひどく、夏には蚊が大量にわく状況。利用者にとってトイレは用を足す以外に「パニックになったとき、1人になりたいときに必要」と、同工房担当者は訴える。「みんなで居心地良く働ける環境」を目標に、誰もが気兼ねなく安心して使えるトイレの実現を目指す。

目標支援額は200万円。募集は来月26日まで。READYFOR社のクラウドファンディング運営サイトから出資でき、目標支援額に達した時、出資金に応じたリターン品が送られる。5千円から10万円のコースがあり、高額出資者には幻の伊賀豚や伊賀米のリターン品がある。

同金庫担当は取材に、「ハード面を改善することで、今後の施設利用者の受け入れや事業発展につなげてほしい」と話した。