三重県 林業アカデミー開業へ 知事会見で発表

【記者会見に臨む鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は12日の定例記者会見で、県の林業大学校「みえ森林・林業アカデミー」を平成31年度に県林業研究所(津市白山町)で開講すると発表した。林業の就業者を対象に、経営者や中間管理職など人材の役割に応じた3コースを開設する。

県内では約千人が林業に就き、毎年40人ほどが新たに参入する。県は、森林環境の保全と山間地域の産業振興を両立させるため、持続可能な林業経営のできる人材を重要視。現場の知識や技術を身に付けた林業者が経営力を養う場として林業大学校を位置づけた。

ディレクター育成コースでは2年間、集合研修と職場自主学習で、森林管理や経営の判断力を身に付ける。定員約5人。ほかに中間管理職を育てるマネージャー育成コースと現場従事者のためのプレーヤー育成コースがあり、それぞれ定員約10人で1年間開講する。

県によると、20府県ほどが林業大学校を開講。ほとんどが高卒者や転職者など林業を初めて学ぶ人を対象としている。他県と違って就業者を対象にしていることや経営能力が養えることをPRするため、県は来年10月から公開講座を各地で開催し、受講者を募る。

また、県はアカデミーの趣旨に賛同する林業関係団体や県内企業、高等教育機関などで産学官連携組織を設立する予定で、本年10月に準備委員会を立ち上げる。準備委の中で、アカデミーのカリキュラムと年間の研修実施日数、受講料を検討する。

鈴木知事は「新たな視点や多様な経営感覚を持つ人を育成しようとする点が、他府県の林業大学校とは大きく異なる。特にディレクター育成コースは大きな特徴。オール三重でアカデミーを実施する体制を構築し、林業人材の育成に取り組みたい」と述べた。