2017年7月7日(金)

▼県の四日市庁舎で「たばこを歩きながら吸っている職員を見た」という指摘が「県民の声」に寄せられた

▼「歩きタバコは子どもが火傷(やけど)する場合もあり、非常に危険な行為です。注意喚起を行いたい」というのは、三年前の県の回答。今回は「職員が指摘のような行為をしたのは誠に不適切」と、警備員に声かけを要請したという

▼歩きたばこはこの3月にも指摘されている。2月には、本庁裏の出入り口付近でたばこを吸っていて煙を吸い込んでしまった、正面入り口のエレベーターに、たばこのにおいがする職員がたくさん乗り込んでくるなどの苦情が寄せられている。その都度服務規定の徹底などを回答している。県に直接告げた時にそう答えたのに一向にやめないではないかと、県民の声に寄せたというのもある

▼庁舎内での全面禁煙は昨年6月からだそうだが、出先機関に来庁者用とは別に職員専用の喫煙場所があった時は、職員以外の利用が少ない周辺の階段で踏み消した吸い殻が散見された。全面禁煙後は、退庁する職員が出入り口を出た途端にたばこに火をつける姿をよく見かける。庁舎内でがまんを強いられた反動だろうと分かる気もしたが、長年注意喚起していたということなら、職員が横着か、注意喚起とは名ばかりか

▼「県施設の喫煙所は来庁者のためとうかがいました」という指摘が二件あったのも三年前。ヘビースモーカーだった野呂昭彦前知事が、喫煙所で職員らとかわす会話の意義を唱えていた。本音と建前が、受動喫煙対策にも県にはあったのかと、いまさらながら気づかされたことである。