忍者文化生かし地域振興 設立記念の講演会とシンポ

【シンポジウムで意見発表するパネリストら=伊賀市上野丸ノ内のハイトピア伊賀で】

【伊賀】三重大学は一日、伊賀市上野丸之内のハイトピア伊賀で国際忍者研究センターの設立を記念した講演会とシンポジウムを開いた。約200人が参加し、忍者文化を生かした地域振興を考えた。

シンポジウムは尾西康充伊賀サテライト長の進行で、伊賀市の岡本栄市長、伊賀上野観光協会の廣澤浩一会長、同センター副センター長の山田雄司・同大人文学部教授が意見を交わした。

文化財や文化遺産を生かした取り組みについて岡本市長は「いかに先人からの宝物を、いいチャンスを見つけて投げつけるか、そして育てていくかだ」と主張。「いい風が吹いている。地域の皆さんに、その風を逃さず形にしていってほしい」と、今が忍者文化をPRする好機だと強調した。

廣澤会長は市の知名度がまだ低いとし、「これからブランド化をしていかなくてはならない。その一つが忍者。こういった分かりやすい切り口をつくり、伊賀を分かっていただくのが大事」と話した。

山田教授は「(市には)歴史あるものが非常に残っているが、地元でもあまり知られていない。見せる取り組みをしていただけたらと感じる」と語った。

シンポジウムに先立ち、戦国時代の東洋軍事学を研究するロンドン大学のステファン・タンブル研究員が講演し、「天正伊賀の乱のころは伊賀の人々が大いに誇るべき輝かしい時代だった」と述べた。