四日市公害の歴史振り返る 判決45周年 当時の様子、写真で紹介

【写真パネルに見入る児童ら=四日市市安島の「そらんぽ四日市」で】

【四日市】四日市公害をめぐる訴訟の判決が出て四十五周年になるのに合わせて、四日市市は「四日市公害写真展」(伊勢新聞社後援)を、同市安島の「そらんぽ四日市」(市立博物館四階特別展示室)で開いている。七月二十四日までで、入場無料。

住宅のすぐそばで燃え盛るフレアスタック(煙突の炎)、うがいをする小学生やぜんそくの検診、裁判所前で支援者に囲まれる原告ら、訴訟の勝訴を知らせる懸垂幕など、当時の様子が分かる写真パネル約160点が並ぶ。

ぜんそくの発作で苦しむ患者の姿や工場の排水によって腐食した船のスクリューの写真もあり、被害の深刻さを伝える。展示した写真の多くは、四日市公害の記録を続けてきた語り部の故沢井余志郎さんが撮影した。

この日、授業で公害について学んでいる滋賀県の草津市立尾上(おいかみ)小学校の五年生八十七人が来館した。「四日市公害と環境未来館」の職員の説明を聞きながら、写真に見入ったり、熱心にメモを取っていた。女児の一人は「公害でたくさんの人が苦しんでいたことが、写真から伝わってきた」と話した。

問い合わせは、四日市公害と環境未来館=電話059(354)8065=へ。