カイコ1000匹育つ JA郷土資料館で飼育展示 津

【カイコの説明をする西田さん(右から3人目)と見学者ら=津市一志町のJA三重中央郷土資料館で】

【津】津市一志町高野のJA三重中央郷土資料館で、生きたカイコが飼育展示されている。毎日午前九時と午後五時の給餌の時間に見学できる。三十日まで。

同町には明治―昭和六十年代まで大規模な製糸工場があり多くの農家が養蚕や製糸に携わった。同館では当時の史料や道具を展示しており、製糸会社OBら八人で作る「蚕糸研究会」(西田太司会長)が毎年この時期に卵から育てている。

同会によると今年は五月末にふ化したものの例年より気温が低く成長が遅いという。これまでに三回脱皮し、現在体長約二・五センチに育った「黒縞」「黄白」の二品種約千匹を見ることができる。

俳句仲間四人で見学に訪れた上杉つやさん(89)=同市白山町二本木=は「昔はカイコを飼う農家が多かったので懐かしい。今もずっと残しているのはすごいと思う」と感想を話した。

西田会長(76)によると二十五日頃から糸を吐き営繭用の格子状の枠「簇(ぞく)」で繭を作り出す予定。給餌の時間以外の見学は事前予約が必要。問い合わせはJA三重中央企画課=電話059(293)5000=へ。